新型コロナウイルス抗体定量精密検査(ECLIA法)について

当院では、スイスのロシュ・ダイアグノスティックス社のElecsys® Anti-SARS-CoV-2 S RUO試薬を用い、この検査を行っています。

この検査の特徴は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質に対する抗体(S抗体)の量を調べることにより、感染によるものだけでなく、ワクチン接種により抗体が産生されたのかを確認することができます。

その為、ワクチン接種前の免疫状態(過去感染があったのか)の確認や、ワクチン1回接種後もしくは2回接種後の免疫応答(ワクチン接種により抗体がついたのか)の確認検査として有効なものとなります。(過去感染により抗体がついたのか、ワクチン接種により抗体がついたのかの鑑別は出来ません。)

検査結果は、数値と陰性・陽性での報告となります。


新型コロナウイルス抗体定量精密検査 基準値
陰性
0.8U/mL未満
陽性
0.8U/mL以上

検査可能時期ですが、2週間以上前に発熱や風邪症状等の疑われる症状があり、現在は改善した方であれば、検査可能です。ワクチン接種後の方であれば、約1ヶ月で抗体産生のピークとなるので、接種後、1ヶ月程度開けてからの検査がおすすめです。抗体量は、ワクチン2回接種後の方で、200U /mL以上となっていれば抗体としては十分多くあると考えられています。
(抗体産生には年齢等の個人差があります。また、測定単位に関して、他社の測定機や試薬を使用している場合、異なる可能性があります。)

日本で使用されている新型コロナウイルスワクチンは、mRNAワクチンがほとんどです。mRNAとは、体内でタンパク質を作る設計図のことです。そのため、新型コロナウイルスのスパイク蛋白のmRNAを接種すると、コロナウイルスのスパイクタンパク質が体内で作られ、それを元に免疫機能が働きスパイクタンパク質に対する抗体が作られます。体内では、実際のウイルスに対しても同じスパイクタンパク質の免疫(抗体)があるため、感染を防ぐことができます。

新型コロナウイルスは、4種類の構造タンパク質(スパイク(S)、エンベロープ(E)、メンブレン(M)、ヌクレオカプシド(N))を持っています。 通常の抗体検査は、ヌクレオカプシド(N)を標的としているので、感染なし・ワクチン接種のみでは抗体陽性とならず、検査できませんでした。 (前述したように、ワクチンがスパイクタンパクを標的としている為。)

しかし、当院で行っている新型コロナウイルス抗体定量精密検査(ECLIA法)では、スパイクタンパク質に対する抗体(S抗体)を標的としているので、ワクチン接種のみでも、抗体ができていれば陽性となります。

検査精度は、PCR陽性後、14日以上経過した患者から採取された検体において感度は98.8%、特異性テストにおける特異度は99.98%と非常に高精度となっています。


 

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