性病の潜伏期間
性病ごとの潜伏期間と検査可能時期について
性 病 |
潜伏期間 |
検査可能時期 |
カンジダ |
1日~1週間前後 |
感染機会から24時間以上 |
淋病(淋菌) |
2~7日 |
感染機会から24時間以上 |
ヘルペス |
2~10日 |
感染機会から24時間以上 |
トリコモナス |
5~14日前後 |
感染機会から24時間以上 |
クラミジア |
1~3週間 |
感染機会から24時間以上 |
マイコプラズマ
ウレアプラズマ |
1~5週間 |
感染機会から24時間以上 |
HIV |
2~4週間 |
感染機会から14日以上
(NAT検査の場合) |
A型肝炎 |
2~7週間 |
1か月~3か月以内 |
B型肝炎 |
2週間~6か月 |
即日検査は感染機会より2ヶ月
精密検査は感染機会から35日経過 |
C型肝炎 |
2週間~6か月 |
即日検査は感染機会より3ヶ月
精密検査は感染機会から24日経過 |
梅毒 |
3~6週間 |
感染機会から1ヶ月後 |
尖圭コンジローマ |
3週間~8ヶ月 |
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性感染症の潜伏期間について
潜伏期間とは、
病原体に感染してから、初発症状が発現するまでの期間のことを言います。
性感染症の潜伏期間は、病気の種類によって異なります。
例えば、淋病は感染後2日〜7日と、感染してからすぐに症状が出るケースが多く、クラミジアは、淋病と比べると潜伏期間が長く、感染後1〜3週間で発症すると言われています。
これは、
菌によって発育の早さの違いがあり、淋菌は比較的発育が早く、クラミジアは比較的発育がゆっくりであるため、症状の出る早さにも違いがあると考えられます。症状も、淋病のほうが、性器から黄白色のドロっとした膿が出たり、強い尿道痛が出るなど、激しい症状が出ることが多いです。
ただし、
症状が出るまでの期間は、個人の免疫力などによっても異なり、非常に個人差がありますので、強い痛みや膿が出ていなくても、淋病に感染しているようなケースもあり、症状が似ている病気も多いため、症状だけで判断することは難しいです。
全く症状が出ない(気付かない)ケースもあるため、潜伏期間を過ぎているからといって、その病気に感染していないと判断はできないという点にも注意が必要です。
また、クラミジアや淋病をはじめとした、尿道炎を引き起こす菌は、キスやオーラル行為など、口の接触があると、のどにも感染する可能性があります。
のどに感染していても、尿道に感染していなければ、尿道には症状が一切出ないですし、そもそものどに感染しても、のどの症状は現れないことが多いため、気付かないうちに感染していることも多いです。
症状が無い潜伏期間でも、もし感染していれば、パートナーに感染させてしまうリスクはあるということも注意が必要です。
いずれにしても、
潜伏期間にはあまりとらわれず、症状があるなしに関わらず、ご不安な行為があれば、一度検査を受けていただくということが大事であると言えます。
検査可能時期について
次に、検査が可能になるタイミングについてです、潜伏期間は、あくまでも症状が出るとされている目安となる日数ですが、感染機会から、どれくらいの期間が経過すれば検査が可能になるかどうかの期間もまた、病気の種類や、検査方法によって異なります。
クラミジア、淋病の症状が出るまでの潜伏期間は異なると言われていますが、当院では検査自体は感染機会から24時間以上経過していれば、十分な精度の検査を行なうことが可能となります。
HIVや梅毒、B型肝炎やC型肝炎といった採血(血液検査)で調べる項目は、主に、菌やウイルスに感染した場合に、体内にできる抗体(身体の反応)などを見ています。
抗体が検査できるまでの期間(ウインドウピリオド)は検査項目によって異なるため、項目によっては、
検査を受ける日が早すぎると、正確な検査結果がでない場合などがございます。
病気ごとに、症状の潜伏期間と検査可能となるまでの期間を下表に記載したので、ご参照下さい。
ご不明な点がございましたら、お気軽に当院にお問い合わせ下さい。