カンジダ

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カンジダとは

女性によくみられる病気の1つですが、それに比べると男性の発症率は少ないとされています。

一般的にカンジダ(性器カンジダ症)と言われる性行為でうつる病気の1つです。

カンジダは、カンジダ属の真菌(しんきん)というカビの一種によって起こる性器の感染症になります。

カンジダ菌顕微鏡写真情報元:CDCホームページ

男性は尿道、性器周辺の皮膚、女性は膣内、性器周辺の皮膚に感染します。

女性の感染症のなかでは頻繁にみられる病気です。

常在菌による自己感染が多く、性的接触でも感染します。

発症には何らかの原因があり、とくに抗生剤の服用が原因になることが多いです。

潜伏期間は1日~1週間前後です。

女性のおもな症状は膣炎や外陰炎になりますが、双方が合併して発症することが多くみられます。

また、カンジダは、女性に比べて、男性が感染することは比較的少ないと言われています。

 

症状

カンジダの主な症状は、性器周辺の痒みや発疹、白っぽいおりものなどがみられます。

排尿時や性交時に痛みが出たりと症状は様々です。

症状の原因としては風邪や疲労、ストレス、他の性病の感染などがあります。

  • ■性器周辺の痒みや熱感、発疹などがみられる。
  • ■粘度の高い白いヨーグルト状のおりもの(酒粕状・カッテージチーズ状など)の増加
  • ■排尿時・性交時の痛みがある。
  • ■男性の場合はまれに尿道炎を起こすことがある。それ以外に亀頭周辺が赤くなったり、ただれや白い分泌物がみられる。
 

男性の場合

カンジダの症状:男性の場合

尿道の症状:違和感・かゆみ・尿道炎(排尿・性交時の痛み)

亀頭や包皮の症状:かゆみ・カサつき・赤み・ただれ・分泌物がでる

※包茎の方の場合、雑菌が溜まりやすく湿り気もあるため、包茎でない方に比べて、カンジダにかかるリスクが高くなります。

 

女性の場合

カンジダの症状:女性の場合

性器周辺の痒みや発疹、粘度の高い白いヨーグルト状のおりもの(酒粕状・カッテージチーズ状など)の増加や排尿時・性交時の痛みなどの症状がでる。

情報元:CDC>

 

原因

  • ■風邪・疲労・ストレス
  • ■HIVなどの他の性病の感染
  • ■ホルモンの変化(生理痛)
  • ■糖尿病
  • ■湿っていたり、キツイ下着の着用
 

検査方法と検査ができる時期

男性:尿検査、皮膚擦過検査

女性:膣分泌物(綿棒での拭い)検査、皮膚擦過検査

感染機会から24時間以上経過で検査可能です。

尿検査

男性用となっております

結果:数日〜1週間

皮膚検査

男女共に可能な検査となっております

結果:数日〜1週間

膣分泌物検査

女性用となっております

結果:数日〜1週間後

採取物イメージ

※結果はWEBで確認できます。

あおぞらクリニックでは、問診料や再診料は頂いておりません。

患者様のご負担は、検査料金とお薬代のみです。

 

治療方法

男性の治療方法

・抗真菌薬のクリーム・軟膏
患部に直接塗布する外用薬が一般的です。
1日2〜3回、症状が治まっても数日間は塗り続けることが推奨されます。

軟膏
・内服薬(経口薬)
症状が重い場合や、外用薬で改善が見られない場合、尿道のカンジダの場合に医師の判断で処方されることがあります。

内服薬
注意点)
男性は、性交渉によって女性から感染することが多いため、パートナーも症状があれば同時に治療することが重要です。
清潔に保つことが大切ですが、洗いすぎはかえって刺激になるため、ぬるま湯で優しく洗うようにしましょう。
包茎の男性は、亀頭と包皮の間にカンジダ菌が溜まりやすいため、治療が長引くことがあります。

女性の治療方法

・抗真菌薬の膣錠・膣坐薬
直接、膣内に挿入する薬です。

膣錠
・抗真菌薬のクリーム・軟膏
外陰部のかゆみや炎症を抑えるために使用します。
膣錠と併用することが多いです。

軟膏と飲み薬
・内服薬(経口薬)
1回の服用で効果が期待できるタイプの薬もあります。
症状が重い場合や、再発を繰り返す場合に医師の判断で処方されることがあります。

注意点)
症状が治まっても、医師の指示があるまでは治療を続けることが大切です。
治療中は性交渉を控え、完治まで待つことが推奨されます。
生理中は治療を中断することがありますが、再開のタイミングは医師に確認しましょう。

共通の注意事項

自己判断での市販薬の使用は慎重に

カンジダに似た症状の病気もあるため、初めて症状が出た場合は、まず医療機関を受診して、正確な診断を受けることが重要です。

(再発を防ぐための生活習慣)
・通気性の良い下着(綿素材など)を着用する。
・入浴後は体をよく拭き、乾燥させる。
・免疫力を高めるために、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がける。
・糖尿病の人は、血糖コントロールをしっかり行う。

カンジダは適切な治療を行えば、比較的早く改善する病気ですが、再発しやすい特徴があります。完治までしっかりと治療を行い、日頃から予防を心がけることが大切です。

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予防方法

カンジダをなるべく予防するために、行えることがあります。
まずは陰部を清潔に保ちなるべく乾燥した状態を保つことが重要です。

また清潔な状態に保ちつつ通気性の良い綿素材の下着を履くなどしてもよいでしょう。
夏は蒸れやすくなるので注意が必要です。

他には接触感染を避けるためにコンドームを付けることも大事です。
また陰部を洗いすぎてしまうことで膣内の環境を保つ働きをする常在菌も洗い流してしまうことがありますので注意してください。

もし症状があるようであればかかりつけの医師に相談し、薬の処方をしてもらいましょう。

 

クリニック紹介

あおぞらクリニック 新橋院

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