治療の流れについて

クラミジア・淋病・マイコプラズマ・ウレアプラズマ(共通)

治療方法 内服薬(※1) 点滴(及び内服薬)(※2)
※1.クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマの場合 ※2.淋病の場合
治癒確認の時期 治療終了後、約1ヶ月(4週間)以上経過後(※3)

※3.遺伝子の検査(核酸増幅法)でしっかり調べるため、あまりに早く検査すると病原体の死骸の遺伝子も拾ってしまい、死んでいる病原体も陽性という結果になることがあります。そのため、4週間後の検査をお勧めしています。
【重要】例えば100体の病原体のうち99体がなくなって、症状が軽快したとしても、1体残っているといずれ体内で増えるため、きちんと核酸増幅法で調べることが重要です。

治癒確認の検査方法 遺伝子検査(核酸増幅法)
治癒の定義 咽頭(のど)と性器と肛門のうち、接触した部位の全てが陰性
Q 他院では治療後2週間で検査を勧められたが、どうして約1ヶ月なのですか?
A

患者様のコストパフォーマンスを考慮して4週間以降としていますが、早く確認されたい方は1~2週間でも検査は可能です。

服薬後1~2週間では、まだ病原体の死骸がいることが多く、3週間経ってもまだ死骸が存在することがあるため、患者様のコストパフォーマンスを考慮して、当院では4週間以上経過してからの検査をお勧めしています。
もちろん、1~2週間で検査を受けて陰性であればその部位は治癒となります。コストを考慮しないで早く治癒を確認したい方は、当院でも1~2週間で検査を受けることは可能です。その場合で陽性の結果の時は、さらに日数をあけて再度検査をすることになります。
なお最終的に咽頭(のど)と性器と肛門のうち、接触した部位の全てが陰性で完治です。ある部位は治癒しても他の部位で少しだけ菌が残ったりすることがあるので、注意が必要です。

トリコモナス(男性)

治療方法 パートナーが陽性の場合、原則として検査は省略して抗原虫薬の内服
治癒確認の時期 原則として検査不要。検査する場合は服薬後約1ヶ月(4週間)以上経過後

※3.遺伝子の検査(核酸増幅法)でしっかり調べるため、あまりに早く検査すると病原体の死骸の遺伝子も拾ってしまい、死んでいる病原体も陽性という結果になることがあります。そのため、4週間後の検査をお勧めしています。
【重要】例えば100体の病原体のうち99体がなくなって、症状が軽快したとしても、1体残っているといずれ体内で増えるため、きちんと核酸増幅法で調べることが重要です。

治癒確認の検査方法 検査をする場合は、遺伝子検査(核酸増幅法)
治癒の定義 内服終了していれば、95パーセントは治癒すると言われており、経過観察となります。

トリコモナス(女性)

治療方法 抗原虫薬の内服
治癒確認の時期 月経後(※1)かつ、服薬後約1ヶ月以上(※2)経過後

※1.残存したトリコモナスが月経血中で増殖するため

※2.遺伝子の検査(核酸増幅法)でしっかり調べるため、あまりに早く検査すると病原体の死骸の遺伝子も拾ってしまい、死んでいる病原体も陽性という結果になることがあるためです。
【重要】例えば100体の病原体のうち99体がなくなって、症状が軽快したとしても、1体残っているといずれ体内で増えるため、きちんと核酸増幅法で調べることが重要です。

治癒確認の検査方法 遺伝子検査(核酸増幅法)
治癒の定義 膣の検査で陰性

一般細菌

検査方法 いずれも培養法(薬剤感受性も実施)
治療方法 感染部位により治療方法が異なります。

いずれも、どのような菌がいて、どのような薬(抗生剤)が効くか(薬剤感受性)を調べて、最適な抗生剤を処方します。

【皮膚の場合】軟膏
【尿道の場合】内服薬の処方
【膣の場合】内服薬または膣剤の処方
治癒確認の時期 症状が改善した時
治癒確認の検査方法 症状が改善していれば、感受性を調べて投薬しているので(効くはずの薬を処方しているので)、原則として不要。
治癒の定義 症状が改善していること

カンジダ

検査方法 いずれも培養法
治療方法 感染部位により治療方法が異なります。 【皮膚の場合】軟膏
【尿道の場合】内服薬の処方
【膣の場合】内服薬、膣剤、軟膏または混合の処方(状況次第で診察時にアドバイス)
治癒確認の時期 症状が改善した時
治癒確認の検査方法 症状が改善していれば、原則として不要
治癒の定義 症状が改善していること

HIV

検査方法
【HIV抗原抗体検査(第4世代)だけで陽性(疑陽性)の場合】
スクリーニング検査であり、確定診断にはなりませんので、HIVNAT検査及びHIV1/2特異抗体検査を行い、そこで陽性の場合はHIV拠点病院へ紹介します。
【HIV抗原抗体検査(第4世代)で陰性の場合】
感染機会より3ヶ月以上経過している場合は陰性確定です。但し、PEP療法を受けている場合は、感染機会より6ヶ月以上経過している場合に陰性確定となります。
陰性を確定する場合、この期間を経過していない場合は再度経過後に検査を受けてください。
治療方法 陽性の場合は当院ではなく、HIV拠点病院での診療となります。
治癒確認の時期 HIV拠点病院による
治癒確認の検査方法 HIV拠点病院による
治癒の定義
現在の医学では今のところ完治はできません。ただし、内服薬を続けることで今まで通りの生活を行うことは可能とされています。

梅毒

治療方法 原則として半年間のフォローが必要です。
抗生剤を4~8週間内服して1ヶ月後に採血し、その後1~2ヶ月に1回採血します。
半年以内に治癒となる場合もありますし、RPRの数値次第では長くかかることもあります。
治癒確認の時期 内服終了後1ヶ月後に採血し、その後1-2ヶ月に1回採血
治癒確認の検査方法
主にRPRの定量検査で抗体量 をみます。
【梅毒の既往がある場合】
検査結果が陽性の結果となり、再度1ヶ月以上経過してから検査結果の数値を比較して判断する必要がある場合があります。
治癒の定義 RPRの数値が持続的に低下し、基準(CDCの基準に準ずる)を満たした場合。

B型肝炎・C型肝炎

治療方法 陽性の場合は当院ではなく、消化器内科をご受診いただきます。
治癒確認の時期 消化器内科による
治癒確認の検査方法 消化器内科による

性器ヘルペス

治療方法
内服薬を5日から10日分処方します。
今の医学では完治できませんが、症状をなくしていく薬となります。 症状が出たら早く内服した方が症状が長引かなくて済むと言われています。
治癒確認の時期 症状が落ち着けば一旦終了
治癒確認の検査方法
不要です。
検査したい場合はHSV抗体検査で、1型か2型か、そして抗体量を調べることはできます。 1型は感染日より6ヶ月以上、2型は感染日より3ヶ月以上経過していれば検査はできます。
治癒の定義 完全治癒はありません。症状が落ち着いたら経過観察となります。
Q 症状が再びでないように、気をつけることはありますか?
A

免疫を高めることで、何十年も再発しない人もいますので、日常の体調管理が重要です。

重要なのは薬に頼るのではなく、ご自分の免疫を高めておくことです。睡眠不足にならない、風邪をひかない等の日常生活の改善が重要です。
免疫を高めることで何十年も再発しない人もいます。一方で、年に6回以上の再発を繰り返す方は、単発の内服ではなく毎日内服を数ヶ月~年単位となることもありますので、日常の体調管理など免疫を高めることがとても重要です。

尖形コンジローマ(男性のみ)

検査 原則として、専門医師の診察で肉眼的に判断できます。
ご希望のある場合は、HPV(低リスク)を検査することもできますが、HPVがいてもコンジローマができない人もいるので、陽性でも検査だけではそれがコンジローマとは断定できません。
治療方法
免疫を活性化するクリームを処方し、オプションで液体窒素での治療を行います。
治療期間には個人差があります。再発しやすい疾患であるため、イボが無くなってからも最低4週間はクリームを使用してください。
【手術が必要な場合】
数が多い、大きさが大きい、尿道口やその付近にある場合など手術が必要な状況の場合は、当院では手術できませんので、手術を行なっている医療機関での手術となります。 (当院から特にお勧めの医療機関などは現在ありません。
治癒確認の時期 イボがなくなった時ですが、HPVがいなくなったということではありません。
治癒確認の検査方法
男性の場合、HPV検査で陰茎全体を検査し切れるわけでは無いので、採取部位の検査で陰性でも採取していないところにHPVが存在することもあるため、治癒確認という意味での検査は不確実で特に検査はしません。
治癒の定義 コンジローマの治癒はイボがなくなること。ただしHPVが完全にいなくなっていることを表すものではありません。

クリニック紹介

あおぞらクリニック 新橋院

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