性感染症内科・泌尿器科・婦人科の違いとは?どこを受診すればよいのか分かりやすく解説



“性感染症内科・泌尿器科・婦人科の違いについて疑問を感じている男女の図“

「性病かも?」と思った時、どの診療科に行けばよい?

性器の違和感、排尿時の痛み、おりものの異常、のどの痛みなどがあると、

  • 「泌尿器科?」
  • 「婦人科?」
  • 「性感染症内科?」
  • 「性病科って何?」

と迷う方は非常に多くいらっしゃいます。

実際、性感染症(STD・STI)は複数の診療科で扱われているため、一般の方には違いが分かりづらいのが現実です。

さらに最近では、

  • 性感染症内科
  • 性病科
  • STD外来
  • 泌尿器科
  • 婦人科
  • メンズクリニック

など、さまざまな名称が使われており、「結局どこへ行けばいいの?」と不安になる方も少なくありません。

初めての検査では不安を感じる方も多い
  • 「恥ずかしい」
  • 「怒られないか不安」
  • 「どんな検査をされるの?」
  • 「保険証は必要?」
  • 「名前を呼ばれたくない」

など、診療科選び以前に大きな不安を抱えていることもあります。

この記事では、

  • 性感染症内科とは何か
  • 泌尿器科との違い
  • 婦人科との違い
  • それぞれ得意な分野
  • どんな症状ならどこへ行くべきか
  • クリニック選びで重要なポイント

を、初めての方にも分かりやすく解説します。

性感染症とは?

“性感染症(STD・STI)の種類や特徴、のど感染や無症状感染について説明する図解“

まず前提として、性感染症(STD・STI)とは、主に性行為によって感染する病気の総称です。

代表的な性感染症には、

  • クラミジア
  • 淋病
  • 梅毒
  • HIV
  • 性器ヘルペス
  • HPV
  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ
  • トリコモナス
  • B型肝炎
  • C型肝炎

などがあります。

近年では梅毒患者数の増加がニュースになることも多く、性感染症は特別な人だけの病気ではなく、誰でも感染する可能性があります。

性感染症は「特別な人だけが感染する病気」ではありません。

年齢や性別に関係なく、誰でも感染する可能性があります。

また近年では、

  • のどへの感染(咽頭感染)
  • 肛門感染
  • 無症状感染

も非常に増えています。

そのため、「性器だけを診ればよい」という時代ではなくなってきています。

症状がない性感染症も多い

性感染症で特に注意が必要なのは、

「感染しても症状が出ないことが多い」

という点です。

例えばクラミジアは、

  • 男性では軽い違和感だけ
  • 女性では完全に無症状

というケースも珍しくありません。

しかし、無症状でも感染力はあり、パートナーへ感染させる可能性があります。

さらに放置すると、

  • 不妊症
  • 骨盤内炎症
  • 精巣上体炎
  • 慢性的な炎症

などにつながる場合もあります。

「症状がない=安心」ではない

性感染症は、自覚症状がないまま進行することも少なくありません。

そのため、

  • 新しいパートナーができた
  • コンドームなしの性行為があった
  • パートナーが陽性だった

などの場合は、症状がなくても検査を検討することが重要です。

性感染症内科とは?

性感染症内科は、その名の通り「性感染症を専門的に診療する科」です。

性病そのものに特化しているのが特徴です。

主な診療内容
  • 性病検査
  • 性病治療
  • パートナー検査
  • 無症状でも検査
  • のどの検査
  • HIV検査
  • 梅毒検査
  • 予防相談

クリニックによっては、

  • 即日検査
  • 即日治療
  • オンライン診療
  • 匿名検査
  • 自費検査

などに対応しているところもあります。

男女どちらも診療対象

性感染症内科の特徴として大きいのが、

「男性・女性どちらも診る」

という点です。

泌尿器科は男性寄り、婦人科は女性寄りですが、性感染症内科は男女共通で診療することが多くあります。

そのため、

  • カップルで検査
  • パートナー同時治療
  • 男女共通の相談

などもしやすい傾向があります。

のど・肛門感染にも対応

“性感染症は性器だけでなく、のどや肛門にも感染することを示す図解“

最近の性感染症では、

  • オーラルセックスによる咽頭感染
  • 肛門性交による肛門感染

も増えています。

性感染症内科では、

  • のどクラミジア
  • のど淋菌
  • 肛門クラミジア
  • 肛門淋菌

などにも対応していることが多いです。

一般的な泌尿器科・婦人科では対応していない場合もあるため、

「性器以外も心配」

という場合は、性感染症専門クリニックのほうが安心なことがあります。

無症状検査に強い

“症状がなくても性感染症検査を受ける人が多い理由を説明する図解“

性感染症内科では、

「症状はないけど不安」

という方の受診も非常に多くあります。

例えば、

  • 新しいパートナーができた
  • コンドームなしの性行為があった
  • パートナーが陽性だった
  • 風俗利用後で不安
  • 定期的に検査したい

などです。

一般診療科ではとくに保険診療では「症状がないなら検査できない」となりますが、性感染症内科では予防的な検査ニーズにも慣れています。

泌尿器科とは?

泌尿器科は、尿や男性器に関係する病気を扱う診療科です。

性感染症専門というより、「泌尿器全般」が専門です。

泌尿器科が扱う病気
  • 膀胱炎
  • 前立腺疾患
  • 腎臓疾患
  • 尿路結石
  • 排尿障害
  • 男性不妊
  • ED(勃起障害)

つまり、性病というよりは「尿と男性器の総合診療科」というイメージに近いです。

男性の尿道炎は泌尿器科が多い

例えば、

  • 排尿時に痛い
  • 尿道から膿が出る
  • 尿道がムズムズする
  • 陰部が痛い

といった症状では、泌尿器科を受診する男性が多くなります。

特に、

  • クラミジア尿道炎
  • 淋菌性尿道炎

などは泌尿器科でも日常的に診療されています。

泌尿器科のメリット

泌尿器科のメリットとしては、

  • 尿の症状に詳しい
  • 腎臓や膀胱も含めて診られる
  • 男性器全般の診療経験が豊富
  • 排尿障害も同時に相談できる

などがあります。

「性病なのか、普通の膀胱炎なのか分からない」

というケースでは、泌尿器科が役立つこともあります。

ただし泌尿器科=性病専門ではない

“泌尿器科と性感染症内科の診療範囲の違いを説明する図解“

ここは重要なポイントです。

泌尿器科はあくまで「泌尿器全般」を扱う科であり、性病専門とは限りません。

そのため、

  • のどの性感染症
  • 肛門感染
  • HIV診療
  • 幅広い性病検査
  • 予防内服(PrEPなど)

などは対応範囲が限られる場合があります。

医院によって診療内容に差が大きいのが特徴です。

婦人科とは?

婦人科は、女性特有の病気を扱う診療科です。

子宮・卵巣・膣など、女性器全般を診療します。

婦人科が扱う病気
  • 生理不順
  • 子宮筋腫
  • 卵巣疾患
  • 妊娠関連
  • 更年期
  • おりもの異常

その中の一部として性感染症診療も行っています。

女性の性感染症は婦人科受診が多い

“女性の性感染症で婦人科受診が多い症状や代表的な病気を説明する図解“

女性の場合、

  • おりもの異常
  • 下腹部痛
  • 不正出血
  • 外陰部の違和感
  • 性交痛

などで婦人科を受診するケースが多くあります。

特に、

  • クラミジア子宮頸管炎
  • HPV感染
  • 骨盤内感染症

などは婦人科領域として重要です。

婦人科は子宮頸がん分野にも強い

婦人科の大きな特徴として、

HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がん分野に強い

という点があります。

  • HPV検査
  • 子宮頸がん検診
  • 異形成の管理
  • ワクチン相談

などは婦人科の重要な役割です。

特に女性の場合、性感染症と子宮頸がん予防は深く関係しています。

内診がある場合も

婦人科では、必要に応じて内診を行うことがあります。

そのため、

  • 「婦人科に抵抗がある」
  • 「内診が苦手」
  • 「男性医師だと不安」

という方も一定数います。

最近では、

  • 女性医師対応
  • 内診なし相談
  • 性感染症専門外来
  • プライバシー配慮

などを重視するクリニックも増えています。

どの診療科を選べばよい?

実際には、症状や目的によって選ぶのが現実的です。

性病検査を幅広く受けたい

→ 性感染症内科がおすすめ

理由:

  • 検査種類が多い
  • のど検査対応
  • 男女対応
  • 無症状での検査など、性感染症に慣れている
  • 即日検査がある場合も多い
男性で尿道症状が強い

→ 泌尿器科でも可

  • 排尿痛
  • 尿道違和感
  • 精巣痛

などは泌尿器科でよく診療されています。

女性のおりもの・下腹部症状

→ 婦人科でも可

婦人科は、

  • 子宮
  • 卵巣
  • 妊娠関連

も含めて確認できるメリットがあります。

本当に見るべきポイント

最近では、

  • 泌尿器科+性感染症内科
  • 婦人科+性感染症外来
  • 性病専門クリニック

など、複数の機能を持つクリニックが増えています。

そのため重要なのは、

「科名だけで判断しないこと」

です。

実際に重要なのは、

  • 性感染症を専門的に扱っているか
  • 検査種類が豊富か
  • のど・肛門対応があるか
  • 即日検査があるか(とくに即日での精密検査)
  • オンライン診療可能か
  • プライバシー配慮があるか
  • 匿名検査に対応しているか
  • 土日診療があるか

などです。

特に忙しい方や、人目を気にしたくない方は、

  • ネット予約
  • 完全予約制
  • 個室対応

なども確認すると安心です。

まとめ

性感染症内科・泌尿器科・婦人科は、それぞれ役割が異なります。

性感染症内科

  • 性病専門
  • 男女対応
  • のど・肛門対応
  • 幅広い検査(症状がないことが多いので、本来のどと性器を同時に調べることが重要)
  • 無症状での検査にも強い

泌尿器科

  • 男性器・尿の専門
  • 尿道炎に強い
  • 排尿症状に対応
  • 腎臓・膀胱も診療

婦人科

  • 女性器の専門
  • おりもの・子宮疾患
  • HPV・子宮頸がんに強い
  • 妊娠関連も相談可能

どの科が絶対正解というより、

「自分の症状や不安に合った診療科を選ぶ」

ことが大切です。

性感染症は珍しい病気ではなく、早めに相談することで安心につながります。

気になる症状や不安がある場合は、一人で悩まず、早めに専門医へ相談することをおすすめします。

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