パートナーに「検査をすすめられた」あなたへ

― 今の迷いが、安心への第一歩 ―

「パートナーが性感染症(性病)の検査を受けた」「結果が陽性だった」「自分も調べたほうがいい?」
そんな状況で戸惑う方は少なくありません。誰でも突然の話題には動揺し、「どう行動すればいいのか」と迷うのは自然なことです。

性感染症は、症状が出ないまま感染している人が多いのが特徴です。そのため、「症状がないけれど検査を受けるべきか迷っている」という相談は非常に多く寄せられています。

ここでは、検査を受けることの意義、どのような検査があるのか、また不安を少しでも和らげながら受けられる方法をわかりやすく解説します。読むことで、「受けたほうがいいのかな」という迷いを整理し、次の一歩を踏み出すヒントになります。

パートナーから「検査をすすめられた」ときにありがちなケース

① パートナーが陽性だけど、自分には症状がない

性感染症の中には潜伏期間が長いものがあり、症状がなくても感染していることがあります。
例えばクラミジア感染症は、男女とも7割以上が症状なしで感染していると言われています。見た目や体調で判断できないからこそ、検査が重要です。

無症状の状態で体内で感染が進むこともあります。自覚症状がなくても感染している可能性があると知ることは重要です。

② 性行為から時間が経っている

「もう時間が経ったから大丈夫かな」と思う方もいますが、性行為から時間が経っても体内にはウイルスや細菌などの病原体が残ることがあります。
いつ感染したか正確には分からなくても、必要な検査で感染の有無を確認することが可能です。

③ パートナーや周囲の反応が不安

検査をすすめられると、「どう思われるだろう」「恥ずかしい」と感じる方もいます。
そんなときには、匿名で検査を受けられるクリニックを選ぶ方法があります。名前や保険証も不要で受けられるため、周囲に知られる心配はありません。

「症状がない=感染していない」ではありません

性感染症(STI)の多くは、とくに初期段階ではまったく症状が出ません。
そのため、自覚がなくても体の中で感染が進んでいることがあります。放置すると、重い合併症や将来の妊娠・出産への影響も考えられます。

主な感染症 無症状率 放置した場合のリスク
クラミジア感染症 男女とも70%以上 不妊症、精巣上体炎、骨盤内炎症疾患(PID)
淋菌感染症(淋病) 特に咽頭感染はほとんど無症状 前立腺炎、卵管炎、骨盤内炎症疾患(PID)
梅毒 初期に自然治癒したように見えることがある 心臓・脳・神経への影響
HIV 数年間症状なし 免疫低下、AIDS発症
HPV(ヒトパピローマウイルス) 多くが無症状 尖圭コンジローマ、子宮頸がんリスク

不安を抱えたままにせず、まず検査を

性感染症は、早期に見つかれば完治できる病気がほとんどです。 検査で「感染していなかった」と分かるだけでも、パートナーとの関係や自分自身の安心感は大きく変わります。

当院で受けられる代表的な検査
  • 咽頭(のど):咽頭クラミジア・咽頭淋菌・咽頭マイコプラズマ・咽頭ウレアプラズマ(オーラルセックスでも感染)
  • 性器:クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ・トリコモナス(症状がなくても感染)
  • 血液:HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎
  • ウイルス:HPV・ヘルペス(症状がなくても潜伏感染あり)
パートナーと一緒に検査を受けるメリット
  • 感染源や感染経路の確認がスムーズ
  • 再感染(ピンポン感染)を防止できる
  • 治療計画を立てやすい
  • 「一緒に検査した」という安心感が得られる

大切なのは、お互いを責めるのではなく、「これからどうするか」を話し合うことです。検査はその第一歩です。

よくある質問(Q&A)

Q:パートナーが陽性だけど、私は症状がありません。検査は必要ですか?

はい。多くの性感染症は無症状で進行します。早めの検査が安心につながります。

Q:どの検査を受けたらいいか分かりません。

問診で性行為の時期や内容を確認し、最終的に医師が必要な項目をアドバイスします。

Q:誰かに知られることはありますか?

当院は匿名受診でき、WEBで結果を確認できます。第三者に知られることはありません。

Q:検査で陽性だった場合はどうなりますか?

その場で治療薬を処方します。治ったかどうかの検査の時期等の案内も行います。

Q:痛みや恥ずかしさが心配です。検査は怖いですか?

なるべく負担の少ない方法で検査を行います。採血のほかに、うがいや尿検査など、簡単で短時間で済む検査も多くあります。

Q:検査を受けた後に注意することはありますか?

陽性の場合は説明通りに薬を服用してください。陰性でも、感染リスクがある場合は定期的に検査を受けることがおすすめです。

Q:子どもを考えていますが、検査は必要ですか?

将来の妊娠や出産に影響する性感染症もあります。妊娠を考えている方は特に早めの検査が安心です。

Q:検査に行くのが面倒ですが、オンラインでできませんか?

多くの検査や内服治療は郵送やオンライン予約で対応可能です。ただし採血検査や陰部診察、点滴治療などは、来院の必要があります。

検査を受けるタイミング

性感染症には潜伏期間があります。性行為から日数が経っても、検査で正確に確認できる項目があります。

検査項目 検査可能時期
クラミジア・淋菌 感染機会から24時間以上
マイコプラズマ・トリコモナス 感染機会から24時間以上
HIV NAT検査:感染機会から13日経過後
第4世代検査:感染機会から28日経過後、ただし確定検査は3ヶ月経過後
梅毒 即日検査(TP検査)は感染機会から2ヶ月経過後
精密検査(TP,RPR定量検査)は感染機会から28日経過後
HPV 1日以上経過で検出可能

迷っているあなたへ

パートナーが検査を受けたと聞くと、誰でも不安になるものです。 しかし、性感染症の多くは“治せる病気”です。早期に検査して感染を確認し、必要な治療を受ければ、それで安心して日常に戻れます。

不安を抱えたまま関係がぎくしゃくするよりも、一緒に“安心”を取り戻す方がずっと簡単です。 検査を受けることは、パートナーとの信頼を守るだけでなく、自分自身を大切にする行動でもあります。

迷ったままにせず、一歩踏み出すことで、心の重荷が軽くなるかもしれません。小さな勇気が、未来の安心につながります。

当院は予約不要ですが、お電話や事前問合せも承っております。
※性感染症に関する一般的なご質問やご相談につきましては、お答えできません。

オンライン診療対応:遠方・多忙な方でもご利用可能です。
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住所:東京都港区新橋2丁目16-1 ニュー新橋ビル3階 330(男性)/339(女性)

TEL:03-3506-8880

営業時間:平日 11:00〜14:30/16:00〜20:00 土日祝 9:30〜13:30/14:30〜18:00
※淋病の点滴治療は、前半診療・後半診療ともに受付終了の30分前までとなります。
※奇数月の第2日曜日は休診

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