──「症状がなくても安心とは限りません」──

性行為のあと、体に明らかな変化がなければ、多くの人が「特に痛みもかゆみもないし、きっと大丈夫だろう」と感じます。
しかし、性感染症(STI)の多くは“症状がほとんど出ないまま進行する”という非常に厄介な特徴があります。
見た目や感覚だけでは、感染の有無を判断することはできません。
むしろ、症状が出ない人のほうが多い感染症も存在するほどです。
このページでは、性行為後に不安を抱えている方が知っておきたい基礎知識、男女で異なるリスク、無症状で進むことの怖さ、そして「症状がない今こそ確認するべき理由」を丁寧にまとめています。
不安を抱えたまま時間だけが過ぎてしまう前に、正しい知識を持つことが何よりも安心につながります。
自分を守るためにも、大切なパートナーを守るためにも、ぜひ参考にしてください。
性感染症には、初期の段階ではほとんど症状が出ないものが数多くあります。
むしろ「痛みや違和感が出ないまま数週間〜数年経ってから問題が起きる」というケースも一般的です。
ここでは、男女別によくある無症状の感染例を紹介します。

排尿時の違和感や分泌物が出る場合もありますが、のども含めて無症状の割合も多い。気づかないまま前立腺炎などに進行してしまうことも。
代表的な症状として「性器から黄白色のドロっとした膿が出る」がありますが、「痛みが軽く出る程度」で気づかない人も非常に多い。
感染直後は軽い風邪のような症状が出ても、その後は長期にわたって無症状が多い。気づいたときには病状が進んでいることがあります。
ヒトパピローマウイルスは自覚がないまま感染することが多く、将来的に陰茎がんやコンジローマのリスクを高める型もあります。
症状が出にくく、気づかず放置すると卵管炎・骨盤内感染症・不妊の原因になることがあります。
おりものの変化が出ることもありますが、自覚されないまま長期化することも珍しくありません。
のどの性感染症は男女ともに無症状が大半。キスやオーラルで感染し、気づかずにパートナーへ広がります。
ほぼ無症状のまま長期間潜伏するため、定期的な検査で早期発見・早期対応が重要です。
実際、無症状のまま検査を受けた方の 約3割以上で感染が確認されているのが現実です。
「症状がない=感染していない」ではない。これは性感染症の大前提といえるでしょう。
痛みやかゆみが全くないため、普段通りの生活をしてしまう → 結果的にパートナーにうつしてしまうケースが後を絶ちません。
本人に悪気がないからこそ、気づかないうちに感染拡大の原因になることも。
男性:慢性前立腺炎、精巣上体炎、不妊の原因に
女性:卵管炎・骨盤内炎症症候群、不妊のリスクが上昇
男女共通:HIVや梅毒は全身に影響し、心臓・脳・免疫系に長期的な障害が残ることもあります。
症状がないからこそ、かえって不安が長引きます。
・あの行為が気になる
・相手の検査状況がわからない
・もし感染していたら…
こうした不安は、仕事や日常生活にまで影響することがあります。
しかし、検査で陰性が確認できれば、その瞬間に大きな安心を得られるのです。
・尿道のかゆみ、違和感
・排尿回数が増える
・透明〜白色の分泌物
※ただし多くの場合は「完全に無症状」です。
・おりものの変化(量・におい・色)
・下腹部の重さ
・月経以外の軽い出血
※気づかないまま数週間〜数ヶ月進行することも多いです。
下記は、陰部のトラブルの中で、特に多く見られる感染症です。いずれも初期症状は小さな違和感から始まることが多いため、自己判断が非常に難しい感染症でもあります。
| 疾患名 | 主な症状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 咽頭検査 | 咽頭クラミジア・咽頭淋病・マイコプラズマ・ウレアプラズマ | オーラルで感染、ほぼ無症状 |
| 性器検査 | クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ・トリコモナス・一般細菌 | 無症状感染も多く早期発見が重要 |
| 血液検査 | HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎 | 潜伏が長く、発症前に把握できる |
| カンジダ症 | かゆみ・白いカス・腫れ | 性感染症ではないこともあるが、自然治癒はしにくく、再発しやすい。 |
| ウイルス検査 | HPV(高リスク) | がんリスクを早期に把握 |
必要です。性感染症は無症状のケースが非常に多く、「陰性を確認すること」も大切な目的です。
性行為の時期や内容を確認の上、必要な項目をこちらから案内いたします。
WEBで本人のみが確認できます。周囲に知られることはありません。
多くの性感染症は治療で完治します。また、パートナーと同時に対処することで再感染も防げます。
⚫︎コンドームなしで行為を行った、もしくは途中で外れてしまった
⚫︎マッチングアプリ・風俗など新しい相手との性行為があった
⚫︎パートナーが検査を受けていない
⚫︎妊活を控えている、結婚を控えている
⚫︎不安になって日常に集中できない
症状が出ていない今こそ、感染状況を確認できる良きタイミングでもあります。

性感染症は「症状がないまま進行する」ことが非常に多い病気です。
だからこそ、症状が出ていない今こそ検査を受ける価値があります。
検査で得られるのは、単なる“陰性・陽性”という結果だけではありません。
安心感、心の余裕、パートナーへの思いやり、将来の健康への備え——すべてが手に入ります。
「症状がないから大丈夫」ではなく、「気になったら早めに確認する」が、一番確実な予防策です。

当院は予約不要ですが、お電話や事前問合せも承っております。
※性感染症に関する一般的なご質問やご相談につきましては、お答えできません。
オンライン診療対応:遠方・多忙な方でもご利用可能です。
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