誰にも相談しづらい場所の違和感――放置せず、まずは正しい情報と検査を。

誰かに相談しづらい場所に症状が出ると、「病院に行かなくても大丈夫かな…」「様子を見れば治るかも」と心のどこかで思ってしまう方はとても多いです。
性器まわりの皮膚は特にデリケートであり、少しの刺激でも違和感が出やすい反面、「本当に危ない症状なのか」が自分では判断しにくい部分です。
そのため、性感染症による症状が始まっていても、最初は“なんとなく変だな”という程度で軽く見られがちです。
しかし、陰部の かゆみ・ヒリつき・赤み・発疹・におい・おりものの変化 といったサインは、体があなたに向けて出している“早めに気づいてほしいサイン”であることがほとんどです。
実際に、自然に治る性感染症はほとんどありません。痛みやかゆみが軽く、見た目の変化が小さい場合でも、感染している菌・ウイルスはそのまま増えたり潜伏したりしながら進行していきます。
また、症状が一度引いても、それは治ったのではなく免疫反応が一時的に落ち着いただけであり、再び悪化するケースも多くみられます。
このページでは、症状ごとに考えられる原因 や 放置した場合に起こり得ること をできるだけわかりやすくまとめました。
「これって病院へ行ったほうがいいの?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

症状が軽くても、いつもと明らかに違うサインがある場合は注意が必要です。
⚫︎亀頭や包皮の赤み・かゆみ・白いカス → 細菌、カンジダ症の可能性
⚫︎排尿時のヒリヒリ感や違和感 → クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマの可能性
⚫︎先端に小さな水ぶくれ・ただれ → 性器ヘルペスの可能性
⚫︎イボのような突起物 → 尖圭コンジローマの可能性
⚫︎下腹部が重い、睾丸がズキッとする → 進行した性感染症や前立腺炎など
⚫︎陰部のかゆみや腫れ、赤み、ヨーグルト状・ポロポロした白いおりもの → カンジダ症など
⚫︎魚のようなにおいのおりもの → トリコモナス・細菌性膣症など
⚫︎性交時の痛み・出血 → クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマなど
⚫︎下腹部の鈍い痛み → 炎症が奥に広がっている可能性
⚫︎「いつもと違うにおい」
⚫︎「触れるとヒリヒリする」
⚫︎「赤いぶつぶつが増えてきた」
⚫︎「こすれて痛い」
⚫︎「とにかく違和感が消えない」
どんな症状でも、「軽いから大丈夫」とは言えません。性感染症は、必ずしも強い痛みを伴うわけではなく、初期は弱いサインしか出さないことも多いからです。また、全く症状が出ないことも多いです。

性感染症は “軽快と悪化をくり返しながら進行する” という特徴があります。一時的に症状が落ち着いても、それは完治しているわけではありません。
⚫︎慢性前立腺炎
⚫︎精巣上体炎
⚫︎尿道狭窄
⚫︎性機能への影響
⚫︎子宮頸管炎
⚫︎卵管炎から骨盤内炎症へ拡大
⚫︎不妊・子宮外妊娠のリスク増加
⚫︎妊娠中の流産・早産の原因に
⚫︎パートナーへ感染・再感染
⚫︎性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどは繰り返しやすい
⚫︎HPV感染では将来のがんリスクが増える可能性
症状が現れている時点で、身体の中ではすでに免疫がウイルス・菌などの病原体と戦っています。そのサインを無視するほど、治療も長引きやすくなります。
下記は、陰部のトラブルの中で、特に多く見られる感染症です。いずれも初期症状は小さな違和感から始まることが多いため、自己判断が非常に難しい感染症でもあります。
| 疾患名 | 主な症状 | 特徴 |
|---|---|---|
| クラミジア感染症 | 男性は排尿時痛・女性は透明なおりもの・不正出血 | 日本で最も多い性感染症。女性は男性よりも無症状のまま進行することが多く、不妊の原因になる可能性も。咽頭(のど)は症状が出ないことも多い。 |
| 淋菌感染症 | 黄白色の膿・激しい痛み(ただし、最近は症状が弱いことも多くなっている。) | 感染力が強く、放置すると短期間で悪化しやすい。咽頭(のど)は症状が出ないことも多い。 |
| 性器ヘルペス | 小さな水ぶくれ・強い痛み | 再発することも多い。早期に治療開始した方が症状改善しやすい。 |
| カンジダ症 | かゆみ・白いカス・腫れ | 性感染症ではないこともあり、再発しやすい。 |
| 尖圭コンジローマ(HPV) | イボ状の突起 | 放置すると数が増えやすい(増殖性あり)。再発するケースが多いため(再発性あり)、治療後も注意が必要。 |
| トリコモナス | 泡立つおりもの・強いにおい | 男性の場合、尿に出てこないことがあるため、パートナーの感染が認められた時は、問診・診察の上、治療を優先して行う。 |
| マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 軽い痛み・違和感・慢性化 | 他感染症と重なりやすく、原因不明の痛みの元になっていることも。 |
性感染症は 症状が強い=重い病気 というわけではありません。むしろ、症状が弱いまま長期間続くタイプのほうが、発見が遅い・感染期間が長くなる・パートナーに感染しやすい、という問題が起きやすくなります。
とくに性器クラミジアは 女性の8割が無症状 (咽頭は男女ともに9割が無症状)といわれており、軽い違和感だけの方も多く、気づかないうちに炎症が広がることもあります。
「違和感が軽いから大丈夫」「1日休んだら良くなった」「市販薬を塗ったら落ち着いた」――こうした自己判断はおすすめできません。本当に必要なのは、原因を正確に特定するための“検査”です。

→ 迷ったら検査を受けるのが一番確実です。軽い症状ほど性感染症の初期であることが多いため、早めの対処が安心につながります。
→ 自由診療で、必要な項目を選べます。単体検査(8,800円〜)からセット検査まで幅広く、複数項目をまとめて検査すると費用が安くなるケースもあります。
→ 保険証が不要のため、知られたくない方でもプライバシーを守って受けられます。名前を出さずに検査することもできます。
→ 一緒に検査する方は増えており、男女同時の検査・同日での結果確認も可能です。ペア検査は再感染防止にも効果的です。
陰部に関する悩みは、とてもデリケートで相談しづらいもの。しかし、かゆみ・痛み・発疹・においの変化などは、身体があなたに「早めに気づいてほしい」と伝えているサインです。
一時的に落ち着いても、感染が体の中で残ったままになっていることが多く、再発や悪化の原因になります。不安を抱えたまま過ごすよりも、検査で原因をはっきりさせるほうが、ずっと安心して日常を過ごせます。
あなた自身の健康はもちろん、大切なパートナーを守るためにも、気になる症状があるときは、セルフケアだけに頼らず、正しい検査と治療で対処していきましょう。

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