『LGBTQ+』同性パートナー・MSM(男性同性愛者)の方へ

“自分らしさを大切にしながら、安心して性の健康を守れる場所”
気兼ねなく
 

LGBTQ+/同性パートナー・MSMの方へ

現代社会において、性のあり方やパートナーシップの形が多様化してまいりました。本来であれば誰もが安心して医療を利用し、自分の体をケアできる環境があるべきですが、現実には「相談しづらい」「恥ずかしいと思われるのでは」「理解してもらえないかもしれない」そんな不安を抱え、受診をためらってしまう方が多くいらっしゃいます。 特にMSM(Men who have Sex with Men)、同性パートナーなどLGBTQ+の方々は、社会の誤解や偏見により、性の健康に関わる相談を後回しにしがちです。性感染症の検査や治療は“特別な人だけが受けるもの”ではなく、誰もが持つべき「健康を守る習慣」です。 ここでは、MSMや同性パートナーの方などに深く関わりのある性感染症について、可能な限り分かりやすく解説していきます。気になることがあって検索した人、迷ってたどり着いた人、何かのきっかけで読みにきてくれた人、それぞれに“ほっとできる時間”を提供できれば幸いです。
まずは検査を

同性間の接触でも性感染症は広がります

「同性同士ならリスクが低い」「避妊の必要がないから、感染しないと思っていた」などのお声を多く聞きます。しかし、性感染症(STI)は相手の性別関係なく、オーラルセックスなどの挿入を伴わない行為でも、感染するリスクがあります。 また、MSMの方は、咽頭(のど)・肛門・性器という複数の部位を介して感染しやすく、気づかないうちに感染が広がるケースは少なくありません。症状が軽いために気づかれにくく、パートナー間で再感染を繰り返すこともあります。さらに、HIVやB型肝炎のように、無症状の期間が長い感染症の場合は“健康だと思っていた時期”に他の人へ移してしまうこともあります。 だからこそ、自分と大切な人を守るため、定期的に確認することが大切です。
まずは検査を

MSM・同性パートナーの方でとくに多い感染症とその特徴

主な感染症 無症状率 放置した場合のリスク
クラミジア感染症 男女とも70%以上 不妊症、精巣上体炎、骨盤内炎症疾患(PID)
淋菌感染症(淋病) 特に咽頭感染はほとんど無症状 前立腺炎、卵管炎、骨盤内炎症疾患(PID)
梅毒 初期に自然治癒したように見えることがある 心臓・脳・神経への影響
HIV 数年間症状なし 免疫低下、AIDS発症
HPV(ヒトパピローマウイルス) 多くが無症状 尖圭コンジローマ、子宮頸がんリスク
同性パートナー間の性行為は感染部位が複数にまたがることが多く、特に咽頭(のど)・肛門は一般的な検査だけでは見落とされがちです。ここに“気づかない感染”が潜んでいるケースが多いのです。

「症状がない=感染していない」ではない理由

性感染症は痛みやかゆみ、発熱、分泌物などの症状が出るとは限らず、無症状で進行するケースが多くあります。特に咽頭感染は、感染しても気づかないことが一般的で、数ヶ月〜数年放置されることもあります。また、HIVや梅毒、B型肝炎も体内で静かに進行していくことが多いです。 “気づいていない時期”こそ他者への感染リスクが高まるため、定期的に検査を受けることは自分だけでなくパートナーを守る行動にもつながります。性感染症は恥ずかしいものではなく、誰が悪いという話でもありません。早期に発見して、軽度のうちに治療することが大切なのです。
まずは検査を

MSM・同性パートナーに適した検査について

同性間の性行為では、咽頭(のど)・肛門・性器の3カ所を丁寧に確認することが重要です。一般的な尿検査だけでは不十分なケースが多いため、複数部位をまとめて調べる組み合わせ検査が推奨されます。
基本セットA(4項目)

検査項目:性器(クラミジア、淋病)、のど(クラミジア、淋病)

検査可能時期:感染機会から24時間以上経過

22,000円(税込) ※1検査当たり5,500円

基本セットB(6項目)

検査項目:HIV、梅毒、性器(クラミジア、淋病)、のど(クラミジア、淋病)

検査可能時期:感染機会から4週間以上経過

33,000円(税込) ※1検査当たり5,500円

性器フルセット(7項目)

検査項目:性器(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、カンジダ、トリコモナス、一般細菌)

検査可能時期:感染機会から24時間以上経過

38,500円(税込) ※1検査当たり5,500円

のどフルセット(4項目)

検査項目:のど(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ)

検査可能時期:感染機会から24時間以上経過

22,000円(税込) ※1検査当たり5,500円

肛門フルセット(4項目)

検査項目:肛門(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ)

検査可能時期:感染機会から24時間以上経過

26,400円(税込) ※1検査当たり6,600円

コンプリートセット(20項目)

検査項目:HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、ヘルペス抗体、性器(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、カンジダ、トリコモナス、一般細菌)、のど(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ)、皮膚(カンジダ、一般細菌)、男性皮膚・女性膣分泌液(HPV高リスク、HPV低リスク)

検査可能時期:感染機会から35日以上経過

82,500円(税込) ※1検査当たり4,125円

コンプリートプラスαセット(26項目)

検査項目:HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、A型肝炎、ヘルペス抗体、性器(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、カンジダ、トリコモナス、一般細菌)、のど(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ)、肛門(クラミジア、淋病、マイコプラズマ、ウレアプラズマ)、皮膚(カンジダ、一般細菌)、男性皮膚・女性膣分泌液(HPV高リスク、HPV低リスク)、赤痢アメーバ

検査可能時期:感染機会から35日以上経過

117,700円(税込) ※1検査当たり4,527円

その他組み合わせのセットもございますので、ご来院時にご相談ください。同性カップルで同時に受ける方も増えています。
まずは検査を

MSMなどLGBTQ+の方から寄せられる質問


Q:同性パートナーがいることを伝えないといけませんか?
A:伝える義務はありませんが、行為内容等を共有いただければ、より正確に検査部位を判断できます。

Q:HIVだけ受けてもいい?
A:もちろん可能です。検査は1項目から複数セットまで自由に選べます。

Q:名前を出さずに検査できますか?
A:はい。匿名での検査案内が可能です。

Q:パートナーと一緒に受けてもいい?
A:問題ありません。同性カップルでの来院も増えています。不安や緊張はあって当然ですし、話したくないことを無理に伝える必要もありません。安心できる範囲で必要なことだけ共有いただければ大丈夫です。

MSMなどLGBTQ+の方が検査を受けることの意味

  • 自分と大切な人の安心を守ることにつながる
  • 偏見や思い込みから自分を解放するきっかけになる
  • 早期の発見により、将来の健康リスクを減らせる
検査を受ける行為自体が、パートナーとの信頼を深める行動になります。「ちゃんと向き合ってくれてありがとう」と言われるケースも少なくありません。

性感染症は誰かのせいではありません

検査は自分を責めるためではなく、“自分を守り、大切な人を思う行為”です。 あなたの性のあり方は、あなたらしさそのもの。 その人生を穏やかに安心して続けるためのサポートが医療機関の役割です。 不安や迷いがあるとき、気になることが出てきたとき、いつでも相談できる場所があることを覚えておいてください。 あなたの勇気ある一歩を、そっと支える存在でありたいと考えています。
気兼ねなく

当院は予約不要ですが、お電話や事前問合せも承っております。
※性感染症に関する一般的なご質問やご相談につきましては、お答えできません。

オンライン診療対応:遠方・多忙な方でもご利用可能です。
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※淋病の点滴治療は、前半診療・後半診療ともに受付終了の30分前までとなります。
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