梅毒

目次

 

 

梅毒とは

梅毒に感染していたら、「大動脈炎」「大動脈瘤」「ゴム腫形成」「鞍鼻(あんび)」などが発症する可能性もあります。

治療薬「ペニシリン」が発見されるまでは、不治の病として恐れられていた病気でした。

現在では早期治療すれば完治することができます。しかし、感染力が高いため安心はできません。

進行すると日常生活ができない程の症状が出る恐ろしい病気です。

早期発見、早期治療を心がけましょう。

梅毒はTreponema palidum subspecies pallidum(T.p.)の感染で主として性行為または類似の行為により感染する性感染症の代表的な疾患です。

梅毒病原体

梅毒トレポネーマの電子顕微鏡像(ネガティブ染色)
出典:国立感染症研究所ホームページ

一般に皮膚や粘膜の小さな傷からT.p.が侵入することによって感染し、やがて血行性に全身に散布されて、さまざまな症状を引き起こす全身性の慢性感染症です。

感染者の皮膚や粘膜、血液、体液に潜んでおり、避妊具を使用しない膣性行為だけでなく、オーラルセックスやアナルセックス、キスだけでも感染します。

そのため、感染部位は性器周辺、口腔粘膜や咽頭周囲の粘膜が多く見られます。

潜伏期間は3~6週間です。

胎児が母体内で胎盤を通して感染したものを先天梅毒と呼び、それ以外を後天梅毒と呼びます。

さらに、皮膚、粘膜の発疹や臓器梅毒の症状を呈する顕症梅毒と症状は認められないが梅毒血清反応が陽性である無症候梅毒に分けられます。

 

患者数の推移

平成11年~30年の患者数の推移をグラフにしたものです。

最近5年間で急激に患者数が増えていることが分かります。また、年齢別のグラフから20代の患者数が多いです。若年層による性の知識不足や、不特定多数の性行為により拡大していることが読み取れます。

梅毒1

梅毒2

厚生労働省 より数値を当方でグラフにしました。
無断転載禁止

 

第1期(感染後から概ね3週間後から3ヶ月の間に症状が現れる時期)

初期硬結(しょきこうけつ)

周辺の皮膚が傷となり潰瘍を形成します。基本的に痛みや痒みは伴いませんが、他の菌との重複感染により症状が現れる場合があります。

男性の好発部位:亀頭と陰茎の間の部分(冠状溝:かんじょうこう)、亀頭、陰茎、性器周辺の皮膚

女性の好発部位:膣の中(子宮膣部)、大陰唇・小陰唇周辺の皮膚

男女共通の好発部位:口腔粘膜・咽頭粘膜

症状:基本的に痛みや痒みを伴わない硬いしこり

硬性下疳(こうせいげかん)

男性の好発部位:亀頭と陰茎の間の部分(冠状溝:かんじょうこう)、亀頭、陰茎、性器周辺の皮膚

女性の好発部位:膣の中(子宮膣部)、大陰唇・小陰唇周辺の皮膚

男女共通の好発部位:口腔粘膜・咽頭粘膜

無痛性横痃(むつうせいおうげん:よこね)

感染部位周辺のリンパ節(鼠径部・頸部など)が硬く腫れます。
無痛性で、治療せずに放置しておいても時間の経過と共に消失します。

第2期(感染後から概ね3ヶ月以上経過した時期)

梅毒性バラ疹(ばいどくせいばらしん)

発疹が体幹を中心に顔面や四肢、足底や手掌に現れます。

丘疹性梅毒(きゅしんせいばいどく)

えんどう豆ほどの赤褐色の丘疹が体幹や顔面、四肢、足底や手掌に現れます。

扁平コンジローマ

尖圭コンジローマとは異なり、梅毒感染が原因で現れる扁平状のイボ
好発部位:陰部や肛門周囲の皮膚

膿疱性梅毒(のうほうせいばいどく)

体幹を中心に顔面、四肢、足底や手背に現れる膿を含んだイボ

梅毒性脱毛

頭皮の一部もしくは、全体的に脱毛が起こる。頭皮以外のまつ毛にも起こることがあります。

梅毒性白斑(ばいどくせいはくはん)

皮膚の色素細胞が障害され、皮膚の一部もしくは複数が白くなります。

梅毒性爪炎・爪囲炎(ばいどくせいそうえん・そういえん)

手や足爪や周辺が赤く腫れます。

梅毒性粘膜疹(ばいどくせいねんまくしん)

紅斑もしくは乳白色に腫れます。
好発部位:口腔内粘膜、咽頭粘膜、口唇

梅毒性アンギーナ

扁桃や軟口蓋周辺が赤く腫れます。

第3期(概ね3年〜10年以上経過している状態)

結節性梅毒(けっせつせいばいどく)

皮膚・骨・筋肉に、また肝臓や腎臓などにも硬いしこりやゴムのような腫れものができます。
鼻骨周辺に形成するゴム腫を鞍鼻(あんび)ともいいます。

※現在、日本国内に第3期梅毒まで進行した症例はほとんど報告されていません。

第4期(概ね10年以上経過している状態)

心臓血管系、中枢神経系が侵され、大動脈瘤形成や大動脈破裂が起こります。
脊髄癆(せきずいろう)により進行麻痺、痴呆などの症状が現れます。
日常生活が困難となり、死に至ることもあります。

※第3期と同様に、日本国内に第4期まで進行した症例はほとんど報告されていません。

 

症状

梅毒に感染すると、潜伏期間中は症状がありません。そのため、なかなか気づくことができません。

発見が遅れ、症状が進行すると日常生活ができない程の症状がでる病気です。
発症してからの症状としては、下記の症状が挙げられます。

しかし、この症状が絶対に出るというわけではありません。
早期発見・早期治療を心がけましょう。

  • ■感染部位に硬いしこりができて痛みのない腫瘍になる。
  • ■鼠径(ソケイ)部(足の付け根)にしこりができた。
  • ■全身に赤いバラ疹が出る。(手のひらにも出る)
  • ■以前、湿疹やしこりがあったけど今はなくなった。
  • ■発熱や扁平コンジローマなどの症状が出る。

 

検査方法と検査ができる時期

採血での検査
TP法」と「RPR法」による検査

「TP法」と「RPR法」による検査

疑われる行為から1ヶ月以上2ヶ月未満の方向け
検査結果:約15分後と検査の翌日

「TP法」による検査

疑われる行為から2ヵ月以上経っている方向け
検査結果:約15分後

感染していた場合、「RPR法」による検査を行ないます。料金は「TP法」とセットです。
結果報告は検査の翌日になります。

あおぞらクリニックでは、問診料や再診料は頂いておりません。
患者様のご負担は、検査料金とお薬代のみです。

なお、即日検査で陽性反応が出た方には、無料で精密検査を行っております。

 

治療方法

治療方法:抗生物質の服用(2〜12週間服用)
※検査結果により、服用期間には個人差があります。

 

予防方法

予防としては、コンドームを正しく使用することが基本であるが、キスでも感染する可能性がある。

また感染者、特に感染力の強い第 1期や第 2 期の感染者との性行為や疑似性行為を避けることと、 自分およびパートナーが定期的に健診を行い、感染の早期発見、治療を行うことが重要である。

 

 

 

クリニック紹介

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