クラミジアは、男性の場合、尿道からサラサラした透明、または乳白色の分泌物が現れ、排尿時に軽度の痛みを伴うことがあります。しかし、無症状の場合もあります。
女性の場合、おりものの増量や不正出血、下腹部痛、性交痛などが現れることがありますが、半数以上は自覚症状が出ないともいわれています。また、感染している期間が長いと子宮頸管炎や骨盤内炎症疾患、不妊症の原因になるともいわれています。
男女ともに、キスやオーラルセックスなどの口腔性交があった場合は、のどにも感染する恐れがあります。ただ、のどに現れる症状は、90%の方が無症状といわれています。
淋病は、男性の場合、尿道から黄白色の膿性の分泌物が現れ、排尿時に痛みを伴うことがあり、クラミジアよりも強い症状が出ることがあります。ただし、無症状の場合もあります。
女性の場合、おりものの変化などの症状が出ることもありますが、無症状のことも多くあります。 男女ともに、のどの場合は、90%の方が無症状といわれています。
上記のように淋病の方が強い症状が出ることがありますが、個人差が大きいため、症状からの判断は難しくなります。
したがって、どちらに感染しているか確定させるには検査をする必要があります。また、淋病とクラミジアは20〜30%で合併していることがあります。
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グラフから分かるように、クラミジアは比較的女性が多く報告されていますが、男性も多く報告されています。
淋病は圧倒的に男性が多く報告されています。これは、女性が自覚症状に乏しいことで、検査を受けることが少ないことが一因ではないかと考えられます。
治療法としては、クラミジアは抗生剤を内服します。基本的に一回の内服で、90%近く消滅するといわれています。治癒が見られなかったとしても、第二、第三選択薬で完治するケースがほとんどです。
対して、淋病は点滴、または注射をします。淋病も適切な治療を行えば完治する病気です。 クラミジア、淋病はともに免疫ができないため、何度も感染する可能性があります。
予防法としては、クラミジアと淋病ともに菌が存在する場所(目、咽頭、膣、尿道、肛門など)から、性行為によって直接粘膜へ接触することによって感染するため、性行為(オーラルセックス含む)の際、コンドームを正しく着用すること、不特定多数の性的接触を避けることが挙げられます。
クラミジアと淋病は、症状に個人差があるため、症状からの判断は困難です。どちらもやはり性行為で感染するものなので、性行為があったならば、早めの検査が必要となります。
特に、クラミジアと淋病は合併しているケースも多く見られるので、検査を行う際には両方とも調べると良いでしょう。
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