性病におけるマイコプラズマは、キスを含めた性行為による粘膜同士の接触を感染経路とする感染症です。 対してマイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ肺炎の原因菌が、咳やくしゃみなどの飛沫感染や接触感染によって気管や気管支から感染して引き起こされる肺炎です。 名称こそ似ていますが、性病のマイコプラズマの原因菌と、マイコプラズマ肺炎の原因菌は異なります。
当院で検査を行っている性病のマイコプラズマの原因菌は、マイコプラズマ・ホミニス、マイコプラズマ・ジェニタリウムという菌です。 一方、マイコプラズマ肺炎の原因菌は、マイコプラズマ・ニューモニエという菌です。
マイコプラズマ肺炎に現在感染しているから、性病のマイコプラズマにも感染しているというわけではありません。その逆も同様です。 性病のマイコプラズマにしても、マイコプラズマ肺炎にしても、症状だけで判断するのは難しいので、気になった際には相談・検査されることが早期発見に繋がります。
性病のマイコプラズマは、クラミジアや淋病などと同じように性器や咽頭に感染し、炎症を引き起こしたり、不妊の原因になることが指摘されています。
性器での症状は尿道・膣のかゆみや痛み、悪化すると尿道炎・膣炎といった症状が、咽頭での症状は咽頭の違和感や、痛みなどが挙げられます。
※感染をしていたとしても、症状が弱かったり、全く症状が出ない場合もあり、感染していることに気付かないことも多くあります。
マイコプラズマ肺炎の場合は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、咳などが見られます。
性病のマイコプラズマは、感染者とキスを含めた性的(粘膜)接触があった場合に、感染する可能性があります。 マイコプラズマ肺炎は、感染者の咳やくしゃみなどと一緒に飛び出した原因菌を吸い込むことによる飛沫感染と、感染者と身近で接触することによる接触感染の2つが挙げられます。
マイコプラズマに限らず、性病全般に言えることではありますが、不特定多数の方との性行為を避けるようにすることです。 また、オーラルセックスも含めて性行為を行う際には、コンドームを正しく使用されるのが、予防として最も望ましいものです。
※ただし、コンドームを使用されても100%予防できるというわけではありませんので、ご注意ください。
マイコプラズマ肺炎の場合は、風邪やインフルエンザの時と同様に、手洗いやうがいといった一般的な予防方法を、しっかりと行うことが重要です。 また、発症してしまった方はマスクをして、周りの人に移してしまわないよう心掛けてください。
当院による
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
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