どちらも“単純ヘルペスウイルス”の感染により起こる病気です。 接触により感染し、一度感染すると治癒をしても体内に居座り続け、再発を繰り返します。
単純ヘルペスウイルスには1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があります。この2種類のウイルスは感染後に潜伏する場所が異なり、1型は頭部の神経・2型はお尻周辺の神経に潜むため、1型は口唇ヘルペス、2型は性器ヘルペスとなることが多いと言われていました。
しかし、最近ではオーラルセックスが一般化してきたこともあり、1型のウイルスが陰部に、2型のウイルスが口に感染し症状をおこすため、2つのウイルスの区別はなくなってきています。
くちびるやその周りにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみが生じた後、軽い痛みを伴う水ぶくれができる病気です。
疲れたときや発熱時など免疫が低下しているときに症状が出やすいです。 症状の出る頻度は数年に1回という方から1年に数回出るという方まで様々です。
感染しても症状が無く、感染してから数年〜数十年後に症状が出るという人もいます。
症状がある場合は、性器に水ぶくれや腫れ、痛みやかゆみなどの症状を起こします。
10日程続き、水ぶくれの部分が乾いて治っていきますがウイルスは体に残っているので、抵抗力や免疫力が弱くなったりすると再発しやすいです。
また、初めての感染のときには症状が強く出ることがあり、発熱や頭痛、全身の倦怠感やリンパの腫れを起こす人もいます。
再発の場合は、初めての感染のときに比べると症状は軽いことが多いですが感染力に変わりはないので早めの治療が必要です。
ヘルペス症状が出ている人の水ぶくれ、唾液、涙液などに接触することで感染します。 特に、水ぶくれの中にはウイルスがたくさん存在するため注意が必要です。 症状が出ている間は性行為を控えましょう。
症状が出ていなくても唾液などにウイルスが含まれていることがあります。このとき、オーラルセックスにより陰部にヘルペスが感染することもあります。ですから症状の有無に関わらず、性行為の際はコンドームの使用が勧められます。
また、ウイルスが付着したタオルやコップ、便座や食器などのものを介して感染することがあります。水ぶくれの症状が出ている時は共用のものをできるだけ使わないように注意しましょう。
このように、人と人の接触により感染するだけではなく、ウイルスが付着したものから人への接触でも感染しやすいことがヘルペスの特徴です。
ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を抑える“抗ヘルペスウイルス薬“の飲み薬を使います。
お薬はウイルスが増殖しているときに効果を発揮しますので、水ぶくれができる前、くちびるや性器などの周りにピリピリやチクチクするような違和感が出てきたら早い段階で使い始めることが重要です。
お薬を使用することで症状を軽減し、治癒までの期間を短くすることができますので、違和感や前兆がでてきたら出来るだけ早く病院を受診しましょう。
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