新型コロナウイルス抗体検査の信憑性

目次

新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルスによる感染症は2019年12月に中国武漢市において確認されて以降、世界的な感染拡大が続いています。 その影響を受け、当院では新型コロナウイルスの抗体検査を行っています。 当院は抗体定量精密検査の検査をご用意しています。

※2023年4月1日より検査の取り扱いがなくなります。

抗体定量精密検査は検査結果が30分ほどで検査結果が判明し、抗体がどの程度の量あるのかを判定します。ただし、陽性であった場合、IgM抗体、IgG抗体のどちらが陽性であったのか判別することはできませんのでご注意ください。

新型コロナウイルス抗体検査における感度と特異度について

感度とは

新型コロナウイルスへの抗体を持っている方が抗体検査を受けた時、正しく陽性と出ているかを示す割合です。 こちらの値が高ければ、本来であれば抗体を持っていて陽性と結果が出るはずなのに、誤って陰性と出てしまう可能性が低いと言えます。

特異度とは

新型コロナウイルスへの抗体を持っていない方が抗体検査を受けた時、正しく陰性と出ているかを示す割合です。 こちらの値が高ければ、本来であれば抗体を持っていないので陰性と結果が出るはずなのに、誤って陽性と出てしまう可能性が低いと言えます。

新型コロナウイルス抗体即日定性検査の精度について

当院で使用している新型コロナウイルス抗体検査の検査キットはアメリカ食品医薬品局(FDA)と中華人民共和国国家食品薬品監督管理局(CFDA)から認可を得ている国際的にも信頼性のある検査キットを使用しています。

当院で使用している抗体検査キットの感度と特異度について

IgG PCR 合計
陽性 陰性
今回の検査キット 陽性 30 1 31
陰性 0 89 89
合計 30 90 120

IgGの感度 30/30 100% 特異度 89/90 98.9%

 
IgM PCR 合計
陽性 陰性
今回の検査キット 陽性 27 2 29
陰性 3 88 91
合計 30 90 120

IgMの感度 27/30 100% 特異度 88/90 97.8%

 

新型コロナウイルス抗体定量精密検査の精度について

当院では即日検査よりも精度が高いとされている、スイスのロシュ・ダイアグノスティックス社のECLIA法を用いた精密検査を開始しております。

※2023年4月1日より検査の取り扱いがなくなります。

新型コロナウイルス抗体定量精密検査の特異度について

特異性テストにおける特異度はPCR陽性後、14日以上経過した患者様から採取された検体において、99.98%との報告が上げられています。

新型コロナウイルス抗体定量精密検査の感度について

感度はPCR陽性後、14日以上経過した患者様から採取された検体において、98.8%との報告が上げられています。

新型コロナウイルス抗体検査結果について

当院で行っている新型コロナウイルス即日定性検査、定量精密検査ともに感度、特異度が高く非常に精度が高い検査と言えます。 ただし注意していただきたいのは、定量精密検査が陰性、即日定性検査でIgM抗体、IgG抗体両方が陰性であったとしても、新型コロナウイルスの感染を否定するものではありません。抗体検査で陰性であったとしても、感染初期などでPCR検査(ウイルスそのもの、ウイルスの遺伝子を見る検査)で陽性と検出される可能性があるからです。

また、抗体検査で陽性であったとしても、現在の症状や体調、濃厚接触の有無など、状況次第では全ての方が即時PCR検査が必要となるわけでもありません。 そして、IgG抗体が陽性であったとしても完全に治癒していると判断できるものではなく、他の方へ感染させるリスクが消えていると断言はできません。 陰性であったとしても陽性であったとしても感染予防のために、

・不要不急の外出はなるべく控えること。
・外出の際にはマスクを着用すること。
・三密(密集、密閉、密接)を避けること。
・手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際、マスクやハンカチ、手などで、口や鼻をおさえること)を心がけること

が今までも、そしてこれからも大事です。 一人一人ができることをしっかりやっていきましょう。

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