HIVとは

HIVは主としてCD4陽性Tリンパ球とマクロファージ系の細胞に感染するレトロウイルスです。レトロウイルスとは遺伝物質としてRNAをもち、感染細胞(宿主細胞)内で逆転写によってDNAを合成するウイルスの総称です。

感染したHIVはリンパ組織の中で急速に増殖し、感染後1~2週の間にウイルス血症を呈します。多くの患者はこの時期に発熱、発疹、リンパ節腫脹などの急性感染症状を呈します。HIVに対する特異的な免疫反応でウイルスは減少しますが、完全には排除されません。やがて活発に増殖するウイルスとそれを抑え込もうとする免疫系が拮抗し、慢性感染状態へと移行します。慢性感染状態における血中のHIV RNA量は比較的安定した値に保たれ、この値を「ウイルス学的セットポイント」と呼びます。

感染して2~4週経過後、重度の風邪、インフルエンザの様な症状が現れることがあります。この症状は
HIV感染者の約9割に出現していると推定されますが、他の急性ウイルス症候群も同様の症状であるため区別がつきません。このような症状は、ほとんど場合1~2週間で無くなります。あるいは、全く症状がなく罹患するケースも多くあります。

HIVの主な症状

主な症状の内容は、次のとおりです。(かっこ内は発症率)

発熱(96%):39℃以上となることが多くみられます。

リンパ節腫大(74%):左右対称に症状が現れます。

咽頭炎(70%)

発疹(70%):とくに顔面、体幹、手や足などに多くみられます。

筋肉、関節痛(54%):風邪の時の体の痛みと同様の症状が現れます。

血液検査の変化は、血小板減少(45%)・白血球減少(38%)・トランスアミナーゼ上昇(21%)です。

その他に、下痢(32%)・頭痛(32%)・嘔吐、悪心(27%)・肝脾腫(14%)・口腔カンジタ(12%)・神経障害(6%)・脳症(6%)などがみられます。

ただし、HIVに感染したからといって、これらの症状が必ず現れるわけではありません。また、症状が現れたからといって、HIVに感染していると断定できるものでもありません。

症状からでは判断できないため、不安な性的接触がある場合には積極的に検査を受けることをおすすめします。

厚生労働省が定めるAIDS(エイズ)発症の基準となる23種類の合併症一覧です。

1 カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)

カンジダ症とは、ビタミン欠乏症など免疫力低下が主因で引き起こされる、悪玉菌増加による日和見感染のことです。カンジダ菌は、元来、人の体表や消化管、女性の膣粘膜など普通に生息するもので、多くの場合は特に何の影響もないものです。味噌やワインの発酵などに関与しているともいわれています。

HIVが原因でカンジダ症を発症した場合は、通常の免疫状態では起こらない、口腔内や食道、気管支や肺に感染が拡大することがあります。特徴的な症状として、口腔内などの消化器粘膜や気管支粘膜全体に白い苔のようなものが付着することが有名です。

2 クリプトコッカス症(肺以外)

クリプトコックス症とは、クリプトコッカス属真菌による感染症のことで、健常者における侵襲性真菌感染症としては国内で最も発生頻度が高いとされています。クリプトコッカス属真菌は、主に肺や皮膚から感染して病巣を形成します。肺クリプトコッカス症のことが多いですが、播種性感染症を起こすことがあり、中枢神経系に播種して脳髄膜炎を起こしたりします。脳髄膜炎になると、39度を超えるような高熱や、頭痛・吐き気、神経障害などを起こすことがあります。

3 ニューモシスチス肺炎

ニューモシスチスは、ヒトの肺に潜在的に寄生しているのもですが、免疫の低下などにより顕性化した場合、肺胞内に充満するように増殖します。こうなると酸素がうまく血液中に取り込めず、低酸素血症が起こります。ただし、増殖にはI型肺胞上皮細胞の存在が必要とされ、肺以外での病変は極めてまれです。症状は空咳(からせき)で始まり、やがて呼吸困難、発熱、低酸素血症へと進展しますが、早い時期から呼吸困難が強いことが特徴です。また、免疫応答がほとんど生じないため、肺胞内の液体成分に乏しく、痰が出にくいのが特徴です。

4 コクシジオイデス症

コクシジオイデス症とは、カビの一種が体に生えることによって起こる病気です。人から人へうつることはありません。7~21日間の症状のない期間のあと、発熱、頭痛、発疹、筋肉痛、体重減少、倦怠感や乾いた咳など様々な症状が起こります。重症の肺炎や脳の障害を起こしたりする可能性もある反面、全く症状がないことも多いです。特に免疫に障害がある場合は重症化しやすいので注意が必要です。

5 ヒストプラズマ症

ヒストプラズマは、菌糸系と酵母系の二つの形態をとる二相性真菌です。菌糸系のヒストプラズマの胞子を自然環境下で経気道的に吸入した場合、肺に病変が生じることがありますが、生体内ではヒストプラズマは酵母系の形態をとり、感染性はないとされています。大量の胞子を吸入した場合、10~18 日の潜伏期を経て、急性肺ヒストプラズマ症として発熱、頭痛、筋肉痛、咳嗽、胸痛などのインフルエンザ様症状を約80%の症例で呈するといわれています。基礎に肺疾患が存在しなければ、ほとんどの場合2~3 週間で自然治癒しますが、免疫不全の患者では、播種性の病変をきたしやすく致命的である場合が多いです。

6 クリプトスポリジウム症

免疫不全宿主に重症・難治性・再発性・致死性下痢症を発症させます。下痢は非血性であり、その程度は軟便・泥状から水様便まで様々ですが、免疫不全の進行とともに重症化する傾向にあります。重症例では、コレラにみられるような大量の水様便や失禁を伴うことが報告されており、このような例では本感染症が直接死因となることがあります。治療にあたってはいくつかの薬剤が使用されていますが、効果は一過性であり、多くの場合に再発、再燃します。また、免疫不全の進行や投薬の中止とともに症状が増悪する傾向にあります。健常者での感染部位は小腸付近に限られていますが、HIVやAIDSの患者では胆嚢、胆管や呼吸器系への異所寄生が報告されています

7 トキソプラズマ脳症

トキソプラズマによる原虫感染症です。世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染していると推測されていますが、有病率には地域間で大きな差があります。

幼児や臓器移植者、エイズ患者などの免疫抑制状態にある場合には重症化して死に至ることもあり、重篤な日和見感染症といえます。重症化した場合には、脳炎や神経系疾患を起こしたり、肺・心臓・肝臓・眼球などに悪影響を及ぼしたりします。現在、トキソプラズマ脳症を予防するためのワクチンはありません。

8 イソスポラ症

イソスポラ症とは、イソスポラ原虫による腸管感染症です。飲み水や食品などを摂取する時に、イソスポラ原虫が体内に入り寄生した場合、1ヵ月以上続く激しい下痢や吐き気、腹痛を起こします。イソスポラ原虫は人間や犬、猫などの哺乳類に寄生しますが、それぞれ宿主が特化しており、人間に寄生するイソスポラ原虫が犬や猫に寄生することはありません。治療法が体系化されていないため、早めの受診が必要となります。

9 非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌にはたくさんの種類があり、ヒトに対して病原性があるとされているものだけでも10種類以上が存在しています。全身どこにでも病変をつくる可能性はありますが、結核同様、ほとんどは肺の病気です。発病様式には2通りあり、ひとつは体の弱った人あるいは肺に古い病変のある人に発病する場合、もうひとつは健康と思われていた人に発病する場合です。

結核の原因である結核菌の仲間を抗酸菌といい、結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気を非結核性抗酸菌症といいます。かつては結核菌によるものを定型的と考えていたので、非定型抗酸菌症ともいわれていました。

結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ感染(伝染)しない、病気の進行が緩やか、抗結核薬があまり有効でない、などがあります。結核の減少とは逆に発病者が増えてきており、確実に有効な薬がないため患者数は蓄積され、重症者も多くなってきています。

10 化膿性細菌感染症

敗血症

悪寒、全身の炎症を反映して著しい発熱、倦怠感、鈍痛、認識力の低下が起こります。末梢血管の拡張の結果、末梢組織に十分な栄養と酸素が届かず、臓器障害や臓器灌流異常、血圧低下が出現します。進行すれば錯乱などの意識障害が起こります。播種性血管内凝固症候群を合併すると、血栓が生じるために多臓器障害(多臓器不全)となり、また血小板が消費されて出血傾向となるため注意が必要です。起炎菌が大腸菌などのグラム陰性菌であると、菌の産生した内毒素(エンドトキシン)によってエンドトキシンショックが引き起こされます。また代謝性アシドーシスと呼吸性アルカローシスの混合性酸塩基平衡異常をきたします。敗血症性ショック症状を起こした患者の25%は死亡するといわれています

肺炎

感染性肺炎は、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎に分類されます。一般に感冒・上気道炎後の続発性肺炎は細菌性肺炎ですが、時にウイルスそのものによる肺臓炎・間質性肺炎をきたすことがあります。発熱、咳、痰、呼吸困難、全身倦怠感、胸痛などの症状が典型的です。初期はのどの痛みはあまりありませんが、痰を排出しようと咳を繰り返すことで炎症を起こす場合があります。

髄膜炎

髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態です。脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいいます。炎症はウイルスや細菌をはじめとする微生物感染に起因し、薬品が原因となることもあります。髄膜炎は、炎症部位が脳や脊髄と近接している場合に生命の危険があるため、救急疾患に分類されます。最もよくみられる髄膜炎の症状は、頭痛、項部硬直です。一般的に発熱や錯乱、変性意識状態、嘔吐、光を嫌がる(羞明)、騒音に耐えられなくなる(音恐怖)などといった症状を伴います。ビオー呼吸と呼ばれる、間欠的に無呼吸の時間が現れる特殊な状態が一時的に見られる場合もあります。

骨関節炎

正常な関節では、軟骨の形成と破壊のバランスが保たれています。骨関節炎においてはこのバランスが崩れて変性が強くなり、骨と骨の隙間が狭くなります。骨関節炎を起こすと衝撃の吸収力が弱まり、圧縮性を失って、負荷によるダメージを受けやすくなります。また、骨の表面が何度も摩擦され、骨が象牙質化されたりします。異常を起こした関節面の下にある骨には、小さい嚢腫が発生します。骨芽細胞活性の増進が関節表面での造骨をもたらし、骨や軟骨の破片によって炎症が起こることで滑膜が肥厚します。

11 活動性結核(肺結核又は肺外結核)

結核とは、結核菌によって引き起こされる感染症の一種です。活動性結核とは、この結核菌が活動し発症している状態のことです。

空気感染が多いため、肺などの呼吸器官で発症が目立ちますが、中枢神経(髄膜炎)、リンパ組織、血流(粟粒結核)、泌尿生殖器、骨、関節などにも感染し、発症する器官も全身に及ぶことがあります。結核菌は様々な器官において細胞内寄生を行い、免疫システムは結核菌を宿主細胞ごと排除しようとするために広範に組織が破壊されます。放置すれば重篤な症状を起こして高い頻度で死に至る可能性があります。

12 サルモネラ菌血症非チフス性サルモネラ症の臨床病像

(1)胃腸炎型(2)菌血症型(3)病巣感染(4)保菌者等に分類されます。その中でもほとんどが胃腸炎で成人に多く、菌血症型はARDS患者などの免疫不全宿主に多いといわれています。全身の炎症を反映して著しい発熱、倦怠感、鈍痛、認識力の低下が起こります。また、末梢血管が拡張して、末梢組織に十分な栄養と酸素が届かなくなり、臓器障害や臓器灌流異常、血圧低下が出現します。進行した場合、錯乱などの意識障害が起こります。播種性血管内凝固症候群を合併すると、血栓が生じるために多臓器障害(多臓器不全)となり、血小板が消費されて出血傾向となるため注意が必要です。起炎菌が大腸菌などのグラム陰性菌であると、菌の産生した内毒素(エンドトキシン)によってエンドトキシンショックが引き起こされます。また代謝性アシドーシスと呼吸性アルカローシスの混合性酸塩基平衡異常をきたします。敗血症性ショック症状を起こした患者のうち、約25%は死亡するといわれています。

13 サイトメガロウイルス感染症(生後1ヵ月以後で肝臓、脾臓、リンパ節以外)

AIDS(エイズ)を発症してCD4 陽性細胞が500/mm 3 以下になると、サイトメガロウイルス(CMV)を含め日和見感染症を発症するリスクが高くなります。特にCD4陽性細胞が50/mm 3 以下の場合では、頻度と重症度共に高いとされています。あらゆる臓器にサイトメガロウイルスは感染しますが、網膜炎、腸炎、脳炎を発症することが多く、間質性肺炎は移植患者の場合と異なり頻度は低いです。CD4 陽性細胞数が200/mm 3 以下では、網膜炎の検査のため、症状の有無にかかわらず定期的な眼底検査が必要とされています。

14 単純ヘルペスウイルス感染症

単純ヘルペスウイルス(HSV)はヘルペスウイルス科に属し、線状複鎖DNAとエンベロープをもつウイルスです。感染経路は垂直感染と水平感染があります。水平感染は飛沫感染および接触感染です。感染はHSVが常に唾液に排出されるため唾液そのものが感染源になります。 潜伏期間は2~10日です。1型は主に気道、皮膚感染、2型は外陰部より感染することが多いとされています。特徴的な症状として、感染した場所に痛みを伴う水ぶくれができることが有名です。

垂直感染は主に産道感染です。初感染の時期は1型が小児期であるのに対し、2型では思春期以後に多いとされています。

初感染により抗体は上昇し終生持続します。40~50歳代でのHSV-1型中和抗体保有率は89~95%です。しかし抗体ができてもウイルスは体外へ排除されずウイルスと抗体が共存をするのが特徴です。母親からの免疫は子に移行します。

HSVは初感染の後、神経節の細胞の細胞質内にDNAとして潜伏感染します。この潜伏感染はヘルペスウイルスの大きな特徴です。もう一つの特徴は免疫能として細胞性免疫がウイルス感染の制御に重要であり、免疫能の未熟な新生児や免疫不全状態の宿主において重篤な症状を呈することになります。

15 進行性多巣性白質脳症

大脳表面の神経細胞が存在するところを大脳皮質と呼びますが、皮質の内側には白く見える部分があります。これは白質とよばれ、神経細胞からの連絡線維が髄鞘を被り走行しているところです。髄鞘を形成するオリゴデンドロサイトにヒトのポリオーマウイルスに属するJCウイルスが感染します。その結果、白質のあちこちで進行性に髄鞘が壊れ(脱髄)、亜急性の経過で脳の荒廃をきたす病気です。

16 カポジ肉腫

原因はヒトのヘルペスウイルスの一種であるヒトヘルペスウイルス8(HHV-8、またはKSHV)であることがわかっています。HIVに感染した成年のMSMに多く発症します。日本ではエイズ患者の約5%がカポジ肉腫を発症しているといわれています。皮膚や口の中に、赤く平坦な斑点や赤茶色の盛り上がった病変として現れます。時間が経つと大きくなったり、複数の病変ができたりします。関節などにできた場合は、張りや痛みを伴うこともあります。消化管(胃や腸)や肺などの見えないところに病変ができると出血などの原因になり、進行するとカポジ肉腫で死亡することもあります。また、エイズとは関連がなくても、高齢者や移植などによる免疫不全症の人に発症する場合もあります。

17 原発性脳リンパ腫

原発性脳リンパ腫の発生率は、特に易感染性患者および高齢者において増加しています。リンパ腫は、しばしば脳室に隣接した多中心性腫瘤として、びまん性に脳に浸潤する傾向がありますが、孤立性の脳内腫瘤として発生することもあります。リンパ腫は髄膜、ぶどう膜、または硝子体液に発生します。エプスタイン-バーウイルスは、易感染性患者におけるリンパ腫の発生に寄与することがあり、大半の感染者では全身性リンパ腫の続発はみられません。

18 非ホジキンリンパ腫

リンパ球ががん化して無制限に増殖し、リンパ節やリンパ組織(扁桃、脾臓など)にできものを作る病気です。悪性リンパ腫のタイプによっては、その他の臓器に生じることもあります。特殊なケースを除き、原因は不明です。原因が分かっているものとしては、成人T細胞白血病、リンパ腫のウイルス感染、胃MALTリンパ腫のヘリコバクター・ピロリ菌感染などが挙げられます。

19 浸潤性子宮頸がん

ヒトパピローマウイルスによる日和見感染症が要因で発症する病気です。膣から子宮への入口部分が子宮頚部であり、子宮頸がんはこの部分に発生します。浸潤性(しんじゅんせい)と言われる子宮頸がんは、子宮頸部の表面から頸部の深部組織へ進行したがん、あるいは体の他の部分に転移して広がったがんをいいます。

20 反復性肺炎

1年以内に2回以上の急性肺炎が臨床上又はX線写真上認められた場合、エイズ患者と診断されます。一般的な肺炎は細菌、ウイルス、真菌などの病原菌による感染症です。肺に炎症を起こし、まず呼吸器系に症状が出てから、全身へと症状が広がっていきます。

症状としては38度以上の高熱、悪寒、咳、痰、息切れ、胸の痛み、全身の倦怠感です。こうした症状が長期間続きます。

重症化すると呼吸不全に陥り、死に至ることもあります。

21 リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成

リンパ性間質性肺炎は,肺胞の間質および気腔へのリンパ球性浸潤です。症状として進行性の呼吸困難および咳嗽を引き起こします。これらの症状は数カ月、一部の症例では数年にわたって進行し、5年生存率は50~66%ともいわれています。

22 HIV脳症(痴呆又は亜急性脳炎)

エイズ脳症の臨床症状は、認知、運動、行動障害を中心とした進行性の認知症が特徴です。しばしば集中力の低下、物忘れ、作業能率の低下などを訴え、無気力になったり、あらゆることに興味を失ったりします。また、幻覚、妄想、躁状態・うつ状態など幅広い精神障害もみられます。

発病初期には運動障害はみられませんが、病気が進むと不安定な歩行、下肢の脱力、振戦などの運動症状がみられるようになります。症状が進行するにつれて、認知機能障害が著明となり、行動異常を示すようになります。

末期には高度の認知症を示し、周囲に対して意味ある反応を示さず、ほとんど植物状態になります。約6カ月で日和見感染症などの合併症で死亡するといわれています。

23 HIV消耗症候群(全身衰弱又はスリム病)

HIV感染症が進行すると、1ヵ月以上の発熱や下痢が続いたり、10kg以上の意図しない体重減少が起きたりするのが特徴的な症状です。食事摂取量の低下、代謝異常、消化吸収機能の低下、下痢などが組み合わさって起こります。特に性腺機能低下など内分泌代謝異常が注目されており、炎症性サイトカインの関与が指摘されています。

 

引用・参考資料

①抗HIV治療ガイドライン 2018年3月

HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班

研究分担者:鯉渕智彦(東京大学医科学研究所付属病院)

研究代表者:白阪琢磨(国立病院機構大阪医療センター)

②性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016

日本性感染症学会誌 第27巻 第1号 Supplement

Japanese Journal of Sexually Transmitted Infections

2016年11月1日  発行

③厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/index.html

④国際連合広報センターホームページ

http://www.unic.or.jp