梅毒感染を確認するには

梅毒に感染しているかどうかを知るには、以下の3つの方法があります。

・病院で検査する

梅毒の検査は保険診療の病院でも受けることができますが、保険診療の場合は症状がないと費用の全ては自費扱いとなるので注意が必要です。

検査を希望する場合は、保険診療の病院、もしくは自由診療をおこなっている病院の性感染症内科(性病科)・泌尿器科・皮膚科などを受診してください。

事前に検査をおこなっているかどうか、電話などで確認してからの方がよいでしょう。費用は病院により異なりますが、目安としては2,000円~8,000円程度かかるようです。

匿名での検査を希望するなら、保険を使うより自費での検査が便利です。受付で名前を呼ばれたり、会社や家庭に健康保険のお知らせが届いたりする心配がないので、気楽に受けることができます。(但し、医療機関によります)

・郵送の検査キットで調べる

病院に足を運ぶことが難しい場合、郵送の検査キットが便利です。郵送検査会社により差はありますが、検査費用は2,000~5,000円程度です。

病院や保健所での検査はどうしても対面になるし、受け付けてくれる時間も限られているので、それが困るという場合は郵送で検査が受けられるキットを利用する方法もあります。

キットは通信販売で購入することができ、自分で血液を採って送り返す仕組みです。(検査は前述のTPHA法となります)

検査には個人情報は一切必要なく、結果もWEBで見ることができるので、一切他人と顔を合わせずに済むというメリットがあります。

・保健所で検査を受ける

一部の保健所では無料で梅毒の検査を受けることが可能です。しかし、結果判明までに数日の時間を要することや、検査結果を再度聞きに行く手間があるなどデメリットもあります。

予約は電話で行いますが、この時、名前や住所などの個人情報を伝える必要はありません。当日は決められた時間に保健所へ行き、他の人と一緒に順番を待つことになります。

 

梅毒の治療方法

日本性感染症学会では、梅毒治療の第一選択薬をペニシリンと定めています。

梅毒の病原体である「梅毒トレポネーマ」を死滅させる効果があり、現在までにペニシリン耐性株の発生はありません。

海外では、1回だけの投与で済む注射薬を使うのが一般的ですが、日本では、ペニシリンの注射薬が使えません。

また、ペニシリンにアレルギーがある人の場合は、「塩酸ミノサイクリン」を使用して治療を行います。

妊婦の方に対して治療を行う場合は、胎児への影響も留意し、『アセチルスピラマイシン』を使用して治療を行うケースもあります。

これらの内服薬の投与期間は、第1期梅毒で2〜4週間、第2期梅毒で4〜8週間と、長期に及びます。症状や検査データを元に治療方針が決定されます。

 

JH反応(ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応)について

梅毒の治療を開始すると、数時間から数日以内に、発熱や悪寒、筋肉痛、頭痛、リンパ節の腫れなどの症状が現れることがあります。これはJH反応(ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応)というもので、薬の副作用ではありません。

JH反応は、梅毒の菌に近いスピロヘーター属の菌に対して治療を行う時にも出現する可能性があります。

具体的には回帰熱(かいきねつ)、ライム病、レプトスピラ症といった、ペット、家畜などの動物、虫を介して感染する病気の治療を行う時にも共通の症状が出る可能性があります。

抗生剤で菌が破壊された時に血液中に散布される毒素の影響だと考えられています。

一般的には、内服後、数時間から2日の間に、39度近い発熱や全身の倦怠感、頭痛などの症状が出ると言われています。また、そういう意味では、内服は仕事がお休みの時に始めるのがよいでしょう。

注意が必要なことは、抗生剤の副作用をJH反応と間違えてしまうことです。体質的に治療で使用する抗生剤にアレルギーが出た場合、薬を飲み続けるかぎり、症状は悪化していくので、判断に困るときは速やかに医師に相談することが大切です。

自己判断で薬の量を減らしたりせず、医師が治療を終了とするまでは、処方された薬を確実に飲むようにしましょう。